常にオンラインで人と繋がっていられるデジタル時代。でも、そのせいで一人旅の醍醐味を忘れがちになっていませんか?世の中には一人でいるから得られる楽しみや興奮もあるもの。自分以外の人のスケジュールに振り回されず、気ままに歩きまわるワクワク感。クリスマス目前でカップルが羨ましく思える時だからこそ、お一人様でも、いえ、お一人様だからこそ(⁈)満喫できるホテルをチェックして、ステイケーションや一人旅の準備を始めてみてはいかが?
東京 | 渋谷区
渋谷区というと、最初に思い浮かぶのは若者とネオンかもしれないけれど、少し中心を離れると、昔ながらの表情を垣間見せる住宅街や、落ち着きある一角が見つかる場所。パフォーマーや学生運動家、写真家にヨガ愛好家まで、様々な人が集まる代々木公園や、超有名観光スポットであるだけに賑わいを見せつつも厳粛な明治神宮など、区内には魅力がたくさん。もちろん、夜遊びにも困らないというのは今更いうまでもないでしょう。
渋谷駅西口側にあるセルリアンタワー内上階半分を占めるのは、「セルリアンタワー東急ホテル(Cerulean Tower Tokyu Hotel)」。高層階にあるだけに、客室によっては東京湾や、天気の良い日には富士山まで見渡せることも。一方、渋谷ならではの賑わいあるエネルギーを思い切り吸収したい人は、「渋谷グランベル・ホテル(Shibuya Granbell Hotel)」へ。ポップアートを意識した国内においてはまだまだ新鮮なデザインと、”Plate of Pie”と名付けられた24時間営業のアメリカンダイナー風レストランが個性的。けれどやっぱり落ち着きを求める人は、少し離れて「ザ・キャピトル・ホテル 東急(The Capitol Hotel Tokyu)」をセレクト。距離はあっても、2軒のレストランと2軒のラウンジ、そして緑に恵まれた皇居のすぐそばとあれば、足を延ばす価値も十分。
ニューヨーク | ソーホー地区
その昔工業地帯だったソーホー地区を、お洒落で素敵に変身させたアーティスト達は、もうとっくに他のエリアや町へと引っ越してしまったけれど、歩いて散策するのにとっても便利なこの辺りは、今でもニューヨークらしい賑わいに満ちています。日中はショッピング、夜はバーやプライベート・パーティーへと向かう人たちは誰もスタイリッシュ。眠らない街と言われるニューヨークを満喫するのにぴったりのエリアです。
「ザ・マーサー(The Mercer)」は、世界でもいち早くオープンした元祖デザイナーズホテルと言える存在。背の高い本棚にデザインやアートの本が並ぶロビーエリアは、豪華なアパートの一角のようで、意外にもくつろげるスペース。一方、ノリータ地区との境界線にある「クロスビー・ストリート・ホテル(Crosby Street Hotel)」は、英国式のサービスと、エレガントながら大胆なインテリアを擁した評判の高い高級ホテルです。そして、今やこの地区を代表する老舗となった「ソーホー・グランド・ホテル(Soho Grand Hotel)」は、相変わらず賑やかなダイニング&バー・シーンが魅力。
ロンドン | メリルボーン地区
メリルボーン地区はロンドンのど真ん中にありながら、どうしてか見事に、こぢんまりとしたビレッジのような雰囲気を漂わせています。水曜日は世界の味を楽しむツアー、木曜日はお気に入りの古本探しとウォレス・コレクション訪問。金曜日は(マナーに気を使いつつ)本格パブ巡り・・・と、毎日いろんなアクティビティが楽しめるエリアです。
「チルターン・ファイアーハウス(Chiltern Firehouse)」 は、ヴィクトリア朝式の消防署を改造して生まれた、プライベート感たっぷりのホテル。ゲストだけがアクセスできるバーの中に造られたバー、”ラダーシェッド”は、セレブもこぞって集まる魅惑の公共空間となっています。「ザ・ランガム ロンドン(The Langham, London)」は、19世紀の高級ホテルシーンの代名詞となっていた場所。ランガム傘下のホテルに戻ってからは、書籍コンシェルジュをはじめとするユニークなサービスやグラマラスなバー”アーテジアン”を備えつつ、ロンドンのこの一角の歴史を丁寧に今へと伝えています。ショッピングに目がない方は「ザ・メリルボーン(The Marylebone)」へ。オックスフォード通りへもすぐ近く。お財布を軽くするのも簡単です。
パリ | ル・マレ地区
どこかロマンチックで、映画の舞台のような、クラシカルなパリの雰囲気を感じさせるマレ地区。訪れるたび、ずっとここにいたいと思ってしまうのは私たちだけではないはず。迷路のように入り組んだ小道や、つたの絡んだ壁、時代を刻まれた石畳の通り。ユダヤ教徒の歴史と幅広いカルチャーの交差点となったこのエリアは、世界文化を愛する人にとっては当然魅力たっぷりの場所となっています。
歴史を語るならまず、「レ・バン(Les Bains)」に勝る存在はないでしょう。ナイトクラブとして世界に名を知られていたこの建物。近年では豪華なバロック調から都会派のエッジーなスタイルまで、幅広い要素を取り入れたホテルとして新たな歴史を刻み始めています。17世紀の建物を改造した「ホテル・デュ・プティ・ムーラン(Hôtel du Petit Moulin)」は、以前からあったブーランジェリーの看板をそのまま残した外観と、色鮮やかで近代的かつエレガントなセンスが光る内装が見事なコントラストを描いた一軒。「ホテル・プロヴィデンス・パリ(Hôtel Providence Paris)」は、パリ市内で今一番ホットなナイトスポット、”ブラッセリー・バルベス”をはじめとする、人気バー&ダイニングスポットの仕掛け人チームが手がけた、お洒落っ子ご注目のホテルです。
ロサンゼルス | サンタモニカ
ロサンゼルスはとにかく広い複合都市だから、初めて訪れる人はちょっと圧倒されてしまっても不思議はありません。でも徒歩散策しやすくて、ビーチアクセスにも恵まれたサンタモニカは、その中でも特別な存在。どんなにダウンタウンの発展ぶりが注目されている最近でも、やっぱり目の前に広がる美しい太平洋の魅力と、ここで眺める夕日の崇高さは否定できません。
「パリハウス・サンタモニカ(Palihouse Santa Monica)」は、このエリアのスタイリッシュで気さくな雰囲気を上手に体現した一軒。とりあえずはロビーに腰を下ろして、淹れたてのコーヒーを飲みながらそのムードを楽しんでみましょう。「バイスロイ・サンタモニカ(Viceroy Santa Monica)」は、カリフォルニア料理の理想形とも言える食事とプールサイド・カバナの陽気な文化を兼ね備えたホテル。サードストリート・プロムナードからも近いから、ショッピングにも便利です。海岸線をもう少し北上したところにある「オーシアナ・ビーチクラブ(Oceana Beach Club)」では、スパと施設の整ったフィットネスセンター、爽やかな木材とターコイズブルーのデザインスタイルを楽しみつつ、ゆったりリラックス時間を堪能あれ。
マイアミ | マイアミビーチ地区
輝く太陽と白い砂浜と、紛れなく洗練されたデザイン。アメリカ東海岸のレジャー中心地となっているマイアミには、それなりの条件が揃っているんです。ラテン系の要素を匂わせる、ちょっとエキゾチックなこの街を存分に満喫するならマイアミビーチへ。そしてサウスビーチの社交文化を覗くなら、彼氏や彼女を連れて行ってはもったいないかも・・・⁈
「ファエナ・ホテル・マイアミビーチ(Faena Hotel Miami Beach)」は、現在まさに開発が進んでいる、コンドミニアムと高級デザインマーケット、カルチャーセンターの連なる、大型総合区画の一部。いち早く訪れて、このゴージャス極まりないデコ様式の空間をお楽しみあれ。ご存知イアン・シュレーガーが監修した「マイアミビーチ・エディション(Miami Beach EDITION)」は、社交中心地となっているコリンズアベニュー沿いの、デザインコンシャスな都会のリゾート。屋外映画館にボーリング場、アイススケートリンクまで備えられているから、退屈を感じる暇はありません。また、「コモ・メトロポリタン(COMO Metropolitan)」では、たっぷりと取り入れられたアール・デコのデザイン要素で目を、”シャンバラ・スパ”と”トレイモア・バー”自慢のジン・カクテルで体を楽しませてあげて。