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Tablet代表取締役に聞く、素敵なホテルの作り方

当にパーフェクトなホテル滞在って、いったいどんなもの? ホテルにこだわるTabletファンの方なら、ふとそんなことを考えたことが一度はあるのでは。今回は、Tablet本社にもほど近いニューヨークのホテル「ザ・マールトン(The Marlton)」にて、ほかでもない、Tabletの代表取締役ローラン・ヴェルヌ(Laurent Vernhes)に、その質問を投げてみることに。

マンハッタンのグリニッチビレッジ地区に佇むザ・マールトンは、スペースを贅沢に使いつつもけばけばしさは極力避け、個性と雰囲気を重視したパリジャンムードの漂うホテル。ちょうど4年前、2013年9月のオープン直後から、Tabletユーザー間でも瞬く間に大ヒットとなった一軒とあって、「本当にいいホテルは何が違うのだろう?」というテーマを語るにはぴったりの空間となりました。

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ホテルロビーに足を踏み入れた時、最初に目を向けることはなんですか?

そこにいる人たちが笑顔でいるかどうか、ですね。みんなが楽しんでいるかどうかが瞬時にわかるから。「ザ・マールトン」は、ニューヨークのホテルにしては驚くほどこじんまりとして居心地がいいのが気に入っています。たくさんのホテルを目にしていると、自動的にカテゴリー分けするようになるんですよ。ビジネスホテルの大きなロビー。大々的でどこか劇的なロビーを持つ古風なヨーロッパのホテル。公共空間を完全に取り除いた個性派のプチホテル、といった感じで。僕は、公共スペースこそ、ホテルの居心地のよさを左右する重要なポイントだと思っているんだけど。

ホテルには普段どんなディテールを求めていますか?

素敵なものにしようという、はっきりとした意図。ディテールへのこだわりは、とても大切です。いつも流行って何かしらあると思うんですが、ここしばらくはもう長いこと、いわゆる“ボヘミアン・シック”が台頭していて、明らかに新しい次なるトレンド、っていうのはまだ見えていない。「ザ・マールトン」に関していいなと思うのは、比較的小さな公共スペースの中にブラッセリーを造り込んでいるという点ですね。レストランとロビーをあえて隔てないというのは新鮮なアイデアだと思います。

ホテルのスタッフと個人的に仲良くしようと思ったりはしますか? スタッフがやけに偉そうにも、反対に馴れ馴れしくもならない、ちょうどいい距離感ってあるのでしょうか。

友達になろうとはしませんよ、彼らだってプロとして仕事しているわけですから。ゲスト側もある程度、謙虚であるべきだと思います。普段の生活同様、ホテルでも。旅先では、何事も個人的に受け止めず、謙虚でいることが大切。僕もスタッフにあまり難しいことは言わないように心がけているし、なにか必要な時は優しくお願いするようにしています。逆に僕が耐えられないのは、スタッフがこれ見よがしにクールを気取っているケース。そもそも、そういう態度こそクールじゃないし、それが良いサービスに結びつくことはほとんどない。ゲストのお手伝いをしようという人に、横柄さは禁物でしょう。

僕は思慮深い、わきまえのある人たちが好きです。アジアで見られるような。サービスに関しては、世界でアジアの右に出る国はないと思います。アジアの(ホテルスタッフの)人たちは、しっかりプライドを持っていて、ぺこぺこしているわけじゃない。ちょうど良い距離というのをわきまえているんですよね。素晴らしいと思います。

ホテルで当たり前になっているけれど本当は必要ないのではないかと思うことは何ですか? また、部屋は毎日整えてもらいたいタイプですか?

ひとつ僕がどうしても理解できないのはターンダウンサービスですね。夜寝ようとするちょっと前に訪れて、ベッドカバーを外して、ブランケットの片側を開いて、枕の上にミントか何かを置いていく、っていう。僕にとっては余計なことにしか思えない。僕は一度自分が部屋に入ったら、誰にも入ってきてほしくないっていうタイプなので。

自分の部屋を誰かが整えるっていうのもあまり好きじゃないですね。もうちびっ子でもないですし、親に後片付けしてもらう必要もないから(笑)。それに、なにかをどこかに置いたら、同じ場所にあってほしい。大概、チェックインしたらまず最初にドアに“Do Not Disturb”のタグをかけてます。あまりにすぐかけちゃうんで、ルームサービスを頼むとドアの向こうから「入ってよろしいでしょうか」って声がすることもありますね。

Coup
客室にある金庫は使いますか? それとも何もなくならないと信用する方が大事でしょうか。

使いますね。でも理由はよくわからない(笑)。基本、パスポートを入れてます。心配してるわけではないんだけど、もしなにかあった時に嫌な気分になりたくないから。それとも年のせいか・・・または、バックパッカーしてた頃の名残なのかも。

これまでで一番印象に残っているホテルからの嬉しいサプライズはなんですか?

以前一回、オープンカーのキーを渡されたことがありましたね。あと、日本のホテルでは、国内を旅している間ネット接続していられるよう、USB式モバイルルーターをプレゼントしてくれたところもいくつかあります。すごく実用的ですよね。

客室をアップグレードしてもらうのに、特に効果的な方法ってありますか?

コツっていうのは特にないですよ。人によっては自分のカリスマ性やらオーラがあればアップグレードしてもらえると思っている人もいるようだけれど、Tablet Plusのようなサービスを利用した方がもっと確実だと思います。お客様にとっても、ホテルと長い信頼関係を築いてきた会社を通して交渉した方が、より良い部屋をもらえる確立は高いですから。

自分の客室以外では、ホテル内のどんなエリアで時間を過ごすのが好きですか?

ホテルに屋上テラスやプールがあると嬉しいですね。ニューヨークの自宅にはプールがないので、普段とは違う気分になれるような気がするんです。それと、ライブラリーや読書室があったりするのもいいですね。

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ほかの滞在客と話したりすることはありますか?

自分で望んでいるほどはできてないですね。旅は人と出会う素晴らしい機会だと思うんです。自分の慣れた環境や習慣を離れているから。実はTabletを通して、メンバーが旅先で集まれるシチュエーションを作っていけないかなと思って、模索中なんです。知らない人に出会うことで、旅から得るものはぐっと増えますから。

最近は公の場所にいるとほとんどの人がスマートフォンをいじっているから、人と出会うのが難しくなっているのかもしれませんね。2カ月ぐらい前、辺ぴな場所にあるホテルを訪ねてたんですけど、そこのレストランは周りにほかに食事する場所がないんで、ずいぶん混んでたんですよ。でも、そこにいた半分近くの人は食事中、みんな携帯ばっかり見てたんです。寂しい光景でしたね。活気あるリアルな世界のど真ん中にいながら、あえてそれではなく、ヴァーチャルな世界を選んでいるわけですから。

ホテル滞在中、スタッフに自分がホテル予約サイトを経営していることは伝えますか?

とんでもない! もし僕がそんなことしてる姿を見つけたら、思いっきり蹴っ飛ばしてやってください(笑)。

Original Interview by Karl Henkell. Photography by Clement Pascal, shot at the Marlton in New York City.

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